海水温が高い南国宮崎で『おいしいカキを作りたい』との想いのなか出会ったのが、三倍体カキ。この品種は高水温に強く、夏の宮崎でもよく成長します。冬も暖かいため元気に育ち、1年中、おいしいカキをお届けできます。三倍体カキの養殖には、水産庁の特別な審査を受ける必要があり、2020年に外浦湾が認められたため、ひとしおオイスターの養殖を始めました。


一般的にカキは内湾で養殖されますが、ひとしおオイスターは外洋に面した潮通しがよい海域で養殖しています。海がきれいすぎるため、エサとなるプランクトンが少なく、成長するのに時間はかかりますが、その分じっくりと育ち、雑味がないクリーンな味わいに。出荷前には滅菌海水による浄化作業を行いますので、安心して生食で食べていただけます。


オーストラリア発のバスケット養殖システムを採用。大きさを揃えてバスケットに入れる選別作業を繰り返しながら、大切に育てています。潮が流れてくるたび、ひとしお、ひとしおバスケットが揺られ、カキが転がることで、形は丸みをおびて美しく、身は引き締まって旨みが凝縮されます。見た目の美しさと、カキの旨みをお楽しみください。

 
 
 
大学で水産を学ぶために愛知から宮崎へ。そして大学卒業後、県職員の水産技師として長く携わった日南市は、かつお一本釣り漁業で栄えてきた町ですが、資源の減少などでかつお船は激減、漁業者の数も減少傾向に。「持続可能性がある水産業で地域が元気になったら」、次第に自らそんな取り組みができないかと考えるようになり、いろいろと模索するうちに運命の出会いがありました。カキのバスケット養殖を見た時、これなら女性でも扱いやすく、私にもできるはず、そう思った瞬間でした。 カキの養殖は、美しい海と太陽があれば肥料や薬品も不要で、エサとなるプランクトンは海が育ててくれます。カキは浄化作用がとても高く、また、環境への負荷が少ないバスケット養殖であれば、生態系に配慮した持続可能な水産業で地域に貢献できるかもしれないと、チャレンジすることを決意しました。外浦の潮の流れ、ひとしお、ひとしおが、おいしいカキを育みます。そして、おいしくて「喜びもひとしお」を多くのみなさまへ。そんな笑顔になっていただけるカキをお届けしたいと思っています。
 
 
貝殻が平らな方を上にし、殻の合わせ目からナイフを差し込みます。
少しずつナイフを動かし、上の殻の右側、真ん中より少し上くらいについてい る貝柱を切りはずします。
ゆっくりと上の殻をはずして(無理にこじ開けようとすると身がくずれるので注意)、下の殻についた貝柱を同様にはずします。
 
ひとしおオイスターは、雑味がないため、初めて生カキを食べられる方にも美味しく味わっていただけます。大切な方への贈り物にどうぞ。発送の際は、オイスターナイフと軍手を同封いたします。